「キャリア〇〇」

「キャリア〇〇」が多すぎてゲシュタルト崩壊しそうだったので、定義を調べてまとめました。定義があやふや(?)な言葉が多い。

 

キャリア

過去から将来の長期にわたる職務経験やこれに伴う計画的な能力開発の連鎖。

厚生労働省「キャリアコンサルティング・キャリアコンサルタント」より引用

一般に「経歴」、「経験」、「発展」さらには、「関連した職務の連鎖」等と表現され、時間的持続性ないし継続性を持った概念。

厚生労働省職業能力開発局「キャリア形成を支援する労働市場政策研究会報告書」より引用

多義的な意味を持つ包括的な言葉であり、一つの定義では収まりきれない意味の広がりがある。一般的には、広義では「生き方」、「人生」、「経験」、狭義では「職業、職務の連鎖」等と表現される。
広義を「ライフ・キャリア」、狭義を「ワーク(職業)・キャリア」と呼ぶ。広義のライフ・キャリアは狭義のワーク・キャリアを包摂しており、ライフ・キャリアとワーク・キャリアは相互に影響し合っている。例えば、生き方を考える際には、職業について掘り下げて考えたり、職業を考える際は、生き方について広く考えたりすることが必要になる。

厚生労働省「キャリア検診マニュアル」より引用

 

キャリア形成

関連した職務経験の連鎖を通して個人が職業能力を作り上げていくこと。

厚生労働省職業能力開発局「キャリア形成を支援する労働市場政策研究会報告書」より引用

 

キャリアパス

長期的な職務の道や展望のこと。

(全国社会福祉施設経営者協議会 介護保険事業経営委員会「キャリアパスガイドライン(仮称)(中間報告)」 より引用

※企業や組織の内部において、ある職位・職務に就く為に必要な道筋やステップ、を指す模様。いわゆる昇進ルート的な意味合いで使われることが多そう。

 

キャリアプラン

3年後、5年後、10年後、さらに生涯といったスパンで仕事に関する目標を設定し、そこに至るにはどのようなキャリアを積み上げていくかを考えた計画のこと。

厚生労働省ジョブ・カード制度総合サイトより引用

 

キャリアラダー

定義は不明。キャリアパス(長期的な職務の道や展望…)と似ているけど、より専門性の高い仕事の品質向上の為に使われている模様。

 

キャリアステップ

定義は不明。キャリアパスと似たような意味で使われているように見えた。

 

 

用語の乱立?外来語だから意味がはっきりしないのかな、定義って難しいな。

 

知らない言葉が出てきた時には、その言葉が意味しているものを必ず聞くものだけど、その言葉が相手にとっては知ってて当たり前だったりすると、お互い「え?」ってなるんだよね。(そして、そこから気付きがあったりするのも良いよね)

同業者同士の世界では、お互いが使っている言葉の意味を知らなくても気にしない。バックグラウンドや専門分野が違うのかもしれないし、むしろ定義を確認するのは大切なこと。その場で説明しあえば良い。(あまりにも何も知らない・調べない人は流石にちょっとね…と思う。)

そうではない状況で、例えば上の「キャリア」みたいな言葉の意味を質問すると変な顔されちゃうことも多い。普及している言葉ほど、相手がどういう意味で使っているかは大切だと思うんだけど…みんながみんな、そういう考えではないのだよね。でも、全国共通で学んできた言葉や分野というわけでもないのにね。正直、とても理不尽だなって思ってる。

「キャリア」について学校とか学べたのって、今の20代以下とかじゃないのかな。地域差もあるかな。周囲の人間関係や環境にも影響されそう。学校の先生の影響も絶大だそうな。それに、やりたいことが明確にある人か、全然無いか、とかでも違うと思うし。仕事内容や、働き方にもよるよね。そんな多様な人たちなんだから、習ってもいない(しかも横文字の)キャリアの定義だって違うよね。